シリアで反政府勢力が第2の都市アレッポに侵入
内戦が続く中東シリアで、29日、反政府勢力が第二の都市アレッポに2016年以来初めて侵入し、市内の複数の地区を制圧しました。
シリアでは、2011年から、アサド大統領率いる政府軍と反政府勢力の間で内戦が続いていて、現在は国内の多くの地域を、ロシアから支援を受けるアサド政権が掌握しています。
こうした中、イギリスに拠点を置くシリア人権監視団などによりますと、29日、反政府勢力が北部にある第二の都市アレッポに2016年以来初めて侵入し、市内の複数の地区を制圧しました。
一方、政府軍は、「反政府勢力の攻撃を撃退している」などとする声明を発表しています。
反政府勢力は27日から攻勢を強め、北西部などを中心に武力衝突が起きていて、シリア人権監視団によりますと、これまでに270人以上が死亡したということです。
ロイター通信は情報筋の話として、ロシアによる追加の軍事支援で新たな兵器が今後届き始めると伝えていて、戦闘のさらなる激化が懸念されます。