ウクライナ 外資など“流出”で経済打撃
緊張が高まるウクライナとロシアの国境近くの街から、現地の様子をお伝えします。
ロシアとの国境から40キロしか離れていない、ウクライナ北東部のハリコフという街にいます。
中心部の道路は非常に大きく、ウクライナ第二の都市ですが、住民の8割がロシア語を話し、距離だけでなく文化的にもロシアと結びつきが強い場所です。
ウクライナのゼレンスキー大統領は先月、「ロシアが侵攻すれば、ここハリコフを占領する可能性がある」と述べました。
その後、ウクライナ政府は「可能性は低くなった」と見方を変えましたが、街の人たちにも一時、緊張が走りました。
ハリコフの住民「ウクライナ西部に逃げようかとも思った。ロシアが侵攻するなら突然攻撃してくると思う」
アメリカや日本などが自国民を退避させるなか、ウクライナでは外国資本の流出による経済への打撃が新たな問題となっています。
ウクライナの人々は今のところは落ち着いた生活を送っています。しかし、ロシアが侵攻するのか、しないのか、緊迫した状況はすでに2か月続き、国境をはさんだにらみ合いが長引くことでの先行きの不安が広がっています。