中国軍、南シナ海で空母2隻の訓練を発表 フィリピンや米国などけん制か
中国軍は南シナ海で初めて空母2隻による共同訓練を行ったと発表しました。この海域で領有権を争うフィリピンなどをけん制する狙いがあるとみられます。
中国国営・新華社通信によりますと、中国軍の空母「遼寧」と「山東」は9月下旬から先月上旬にかけて行われた訓練の一環として、初めて空母2隻による共同訓練を南シナ海で行いました。
中国国防省は10月31日の会見で「実戦的な訓練を行い、空母による編隊の作戦能力の向上を図った」と強調しています。
南シナ海で領有権を争うフィリピンや、この地域に関与を強めるアメリカなどをけん制する狙いがあるとみられます。
「遼寧」は今年9月、日本の接続水域に入ったことが初めて確認されたほか、先月、中国軍が台湾周辺を取り囲む形で行った軍事演習にも参加するなど、活動を活発化させています。
また、中国軍は3隻目の空母となる「福建」の就役に向け、準備を進めていて、海軍力の強化を図っています。
最終更新日:2024年11月1日 15:06