アメリカのトランプ大統領は５日、ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）と中国に対し、アメリカ産ロブスターへの関税を引き下げなければ輸入自動車などへの関税を引き上げると表明しました。

トランプ大統領が訪れたのは、ロブスター漁で有名な北東部メーン州です。大統領は、地元の漁業関係者からＥＵと中国による高い関税が原因で、ロブスターの輸出が減っているとの訴えを受け、次のように表明しました。

トランプ大統領「ＥＵが（米国産ロブスターへの）関税をすぐに引き下げなければ、ＥＵからの輸入自動車に関税を課す。中国にも相応の関税を課す」

また、大統領は、同行していたナバロ補佐官を「ロブスターキング」と呼び、対応の責任者に任命しました。

メーン州は１１月の大統領選挙の重要州のひとつで、地元の重要産業を守る姿勢を示すことで、支持を固める狙いがあるとみられます。