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東京招致でも疑惑 前会長“露収賄”で出廷

2020年6月8日 22:48

東京オリンピック招致に関し、汚職の疑いが持たれているセネガル人の世界陸連前会長が8日、ロシアのドーピングをめぐる収賄などの罪に問われた裁判に出廷しました。

世界陸連前会長のラミン・ディアク被告は、ロシアの組織的ドーピングの隠蔽を図った見返りに、日本円にして4億円あまりを要求したなどとされ、収賄や資金洗浄などの罪に問われています。

今年1月の初公判以降、審理は延期されていましたが、8日に再開しました。ディアク被告は、IOC(=国際オリンピック委員会)の委員を務めていた当時、金銭を受け取った見返りに東京オリンピック開催決定にむけ、票を取りまとめた疑いももたれていますが、報道陣の質問には一切応えませんでした。

東京オリンピック招致をめぐっては、招致委員会から、ディアク被告の息子と親密な友人が経営するシンガポールの会社に、コンサルタント料などとして約2億2000万円が支払われていて、フランス司法当局は、贈賄の疑いがあるとみて、JOC(=日本オリンピック委員会)の竹田前会長への捜査を進めています。