プーチン大統領「世界のシェアを取り戻す」液化天然ガス事業の製造ライン開始式に出席
ロシアのプーチン大統領は20日、三井物産なども権益を持つ北極圏の液化天然ガス事業の製造ライン開始式に出席し、「世界のシェアを取り戻す」と述べました。
プーチン大統領は、北極圏・ムルマンスク州に建設されている液化天然ガスプラント「アークティックLNG2」の最初の製造ラインの開始式に出席し、自らレバーを操作して、稼働させました。
官報「ロシア新聞」によりますと、「アークティックLNG2」はロシアのガス大手・ノバテク社が2024年初頭までの稼働を予定していて、3つの製造ラインが完成すると、年間1980万トンのLNGが生産できるといいます。
このプロジェクトには三井物産と日本の共同企業体も出資していて、北極海航路を使って日本などにLNGを輸送する計画です。去年2月のウクライナ侵攻開始以降、欧米企業が相次ぎ撤退しましたが、プーチン大統領は「世界のシェアを取り戻す」とエネルギー分野での主導権獲得に自信を見せました。