トランプ氏の暴露本 出版差し止め訴え棄却
アメリカの連邦地裁は20日、トランプ政権が求めていたボルトン前大統領補佐官が執筆した暴露本の出版差し止めの訴えを棄却しました。今月23日に予定通り出版される見通しです。
暴露本は、ボルトン氏の回顧録として、今月23日に発売予定で、トランプ政権は、この回顧録に「機密情報が含まれる」として、出版差し止めを求めていました。
連邦地裁は判決で、「ボルトン氏の一方的な行為は、国家安全保障に重大な懸念をもたらす」としましたが、内容がすでに報道などで出回っていることを理由に出版差し止めの訴えを棄却しました。
一方、トランプ大統領は、訴えは棄却されたものの、「機密情報が含まれる」との判決内容を歓迎しました。
トランプ大統領「彼は機密情報を漏らしたのだ。大きな問題を抱えることになる」
回顧録では、大統領が中国の習近平国家主席に対し、大統領再選に向けた支援を要請したなどと暴露されているとみられ、一部の内容は、すでに現地メディアで大々的に伝えられています。