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ボルトン氏「能力がない」大統領を痛烈批判

2020年6月19日 12:50

アメリカ・トランプ政権の内幕を来週出版予定の著書で暴露しているボルトン前大統領補佐官は、「トランプ大統領には、職務を遂行する能力がない」と痛烈に批判しました。

ボルトン氏はABCのインタビューで、「彼には大統領職を遂行する能力がないと思う。自身の再選に役立つかどうか以外、大統領に基本理念はない」「トランプ大統領は再選ばかり気にかけていて、長期的な視野はほとんどない」などと厳しく批判しました。

北朝鮮の金正恩委員長との米朝首脳会談では、「写真撮影やメディアの反応ばかりを重視し、会談がアメリカの交渉の立場に与える影響には、ほとんど関心を示さなかった」としています。

また、複数の有力紙は、トランプ大統領が去年6月、中国の習近平国家主席との首脳会談の場で、アメリカが政権として非難してきたウイグル族の収容施設の建設を「進めるべき」などと発言し、中国の立場に理解を示したとのボルトン氏の暴露内容を伝えています。

また、シンガポールで行われた初の米朝首脳会談の際に、ポンペオ国務長官がトランプ大統領を「でたらめばかり」と非難するメモをボルトン氏に渡し、その後、ポンペオ長官は北朝鮮の非核化が「成功する可能性はゼロ」と大統領の外交方針を批判したと伝えています。

これを受け、ポンペオ長官は18日、「ボルトン氏は多くのウソを広めている」と批判する声明を出しました。

一方、トランプ大統領はツイッターで、「ボルトン氏が北朝鮮との関係を後退させた」と非難しています。