6月の米失業率11.1% 2か月連続改善
アメリカの6月の失業率は11.1%と、前の月から小幅に改善しました。2か月連続の改善ですが、今後も続くかは不透明な状況です。
アメリカ労働省が2日に発表した雇用統計で、6月の失業率は11.1%と、前の月から2.2ポイント改善しました。新型コロナウイルスの影響で、第二次世界大戦後、最悪の水準となった4月から2か月連続の改善です。
また、景気の動向を反映する農業部門以外の就業者数は、前の月から480万人増加しています。
各地で経済活動の再開が進み、一時的に解雇された人が職場復帰するなどしたことが改善につながったとみられます。
ただ、感染が再び拡大したことから経済活動を後退させる州が続出していて、雇用情勢がさらに改善するかは不透明です。
これを受け、トランプ大統領は急きょ、会見を開き、成果を強調しました。
トランプ大統領「アメリカ経済がよみがえり、極めて強力に回復している証拠だ」
11月の大統領選挙に向け、野党・民主党候補のバイデン氏に支持率で差をつけられる中、有権者にアピールした形です。