アメリカ大統領選に向けた野党・民主党の候補者選びで、サンダース上院議員が８日、撤退を表明しました。これにより、秋の大統領選では、民主党候補としてバイデン前副大統領がトランプ大統領に挑むことになります。

サンダース候補「この戦いは成功しないとの結論に至った。バイデン氏を祝福する。立派な人物だ」

急進左派のサンダース候補は、若者の熱狂的な支持を集めたものの、最近の予備選では、穏健派のバイデン候補を前に惨敗が続いていました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大で予備選が相次いで延期となる中、サンダース候補の陣営内でも撤退すべきとの声があがっていました。

サンダース候補は、民主党候補となることが確実になったバイデン候補への支持を表明し、自らの支持者にも「ともに戦おう」と呼びかけました。

一方、バイデン候補も「サンダース候補は、国家の利益と打倒トランプ大統領を優先させた」と歓迎する声明を出しました。

ただ、両候補が掲げる政策には隔たりもあり、１１月の大統領選に向けて、民主党が団結できるかが焦点となります。