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習指導部批判 中国人大学教授が警察に拘束

2020年7月6日 21:23

中国で習近平指導部を批判してきた中国人の大学教授が、6日、警察に拘束されたことが分かりました。新型コロナウイルスへの対応をめぐり、批判がくすぶる中、中国当局は言論統制を強めています。

拘束されたのは、北京にある清華大学の許章潤教授です。

関係者によりますと、6日午前、20人以上の警察官が北京市郊外にある許氏の自宅へ入り、拘束したということです。パソコンなどを押収したとの情報もあります。

警察は、拘束した事実や理由について明らかにしていませんが、関係者によりますと、四川省の警察が許氏の家族に対して、「四川省成都で買春をした疑いだ」と告げたということです。

一方、許氏の知人は取材に対し、買春をした事実は無く「習近平国家主席を批判し続けたことが拘束の理由で、明らかな迫害だ」と訴えました。

許氏は去年、習指導部を批判して、大学から停職処分を受けたほか、今年に入ってからも、新型ウイルスへの対応をめぐって、習主席を批判する文書などをインターネット上に公開してきました。