プーチン氏が国民に向けテレビ演説「我が国が独立を保てるよう勝利する」
ロシアのプーチン大統領が国民に向けた新年のテレビ演説を行い、ウクライナ侵攻をめぐり「我が国が独立を保てるよう勝利する」と主張し、一歩も譲らない姿勢を改めて示しました。
ウクライナに近いロシア軍の南部軍管区司令部で収録されたという今回の演説で、プーチン大統領は「2022年は困難かつ必要な決断の年だった」と振り返りました。
また、ウクライナ侵攻をめぐり、兵士らに対し、「ロシアの主権的で独立した未来は私たちの力と意志にかかっている」と訴えた上で、「正義はロシアの側にある」と述べ、改めて譲らない姿勢を示しました。
プーチン大統領「あらゆる困難を乗り越えて、我が国が偉大で独立を保てるよう、家族のために、唯一の愛する祖国の未来のために勝利するのだ」
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領も、SNS上で新年の動画メッセージを流しました。この中で「私たちが願うことはただ一つ、勝利だ」と強調しました。その上で、「奪われたものを取り戻す」と述べて、徹底抗戦する構えを改めて示しました。
ウクライナ侵攻をめぐっては、大みそかにもロシア軍によるとみられるミサイル攻撃が首都・キーウなどにあるなど、収束する兆しは見えていません。
こうした中、ウクライナのレズニコフ国防相は、「ロシアは1月上旬に再び動員を開始する予定だ」とする見方を示し、警戒感を高めています。