プーチン大統領、習主席に軍事協力強化を働きかけ 中露首脳会談
ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席が30日、オンラインで会談しました。ウクライナ侵攻や台湾問題を念頭に、お互いの立場を確認する一方で、思惑の違いも見え隠れしています。
プーチン大統領「軍事・軍事技術協力は、ロシアと中国の関係において特別な位置を占めている。ロシアと中国の軍の協力強化をめざしている」
会談でプーチン大統領はこう述べ、習主席に軍事面での協力強化を働きかけました。さらに「来年春のモスクワ訪問を楽しみにしている」と習主席の公式訪問の予定を明らかにし、「両国関係の強さを世界に示すものだ」とアピールしました。
習主席も台湾問題でアメリカと対立する中、「核心的利益に関する問題で互いの支持を強化する」と応じました。
一方で、ウクライナ侵攻をめぐっては、軍事面での連携には踏み込まず、「ロシアが外交的な解決を拒否していないことを評価する」と述べ、平和的な解決の重要性を強調しました。
中国としては、ロシアと一体化して批判の矛先が中国に向くのを避けたい思惑もあるとみられます。