米製薬ファイザー ワクチン優先審査対象に
アメリカの製薬大手ファイザーは13日、ドイツのメーカーと共同開発中の新型コロナウイルスのワクチンが、FDA(=アメリカ食品医薬品局)の優先審査の対象に指定されたと発表しました。
ファイザーは、ドイツの医薬品メーカーと4種類のワクチンを開発中で、そのうち開発が進んでいる2種類が、FDAの優先審査の対象に指定されたということです。これにより、ワクチンを承認する審査手続きが優先的に行われ、より早い実用化につながると期待されています。
ファイザーは、今月下旬にも最終段階の臨床試験を開始するとしていて、開発に成功すれば、今年末までに最大で1億回分、来年末までに12億回分以上のワクチンを生産し、日本を含む世界各国に供給したいとしています。
一方、アメリカ政府高官は13日、国内でのワクチン製造について、「4週間から6週間後に始められる」と述べ、夏の終わり頃までに本格的な製造が始まる、との見通しを示しました。「臨床試験の結果を待たずに、リスクを冒して製造を始める」としています。