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EU首脳会議 復興基金めぐり意見が対立

2020年7月19日 12:33

EU(=ヨーロッパ連合)は、新型コロナウイルスで打撃を受けた経済の立て直しに向け、臨時の首脳会議を開いていますが、復興基金の使い方をめぐり、加盟国の意見が対立しています。

EUは加盟国に90兆円規模の復興基金設立を提案していて、17日から、新型ウイルスの感染拡大後初めて「対面式」の首脳会議で協議を続けています。

深刻な感染拡大に苦しんだイタリアやスペインはEUの提案を支持していますが、倹約的な指向の強いオランダや北欧諸国などは、返済の必要がない「補助金」の割合が多いことに反発。援助を受けた国に返済義務がある「融資」の割合を増やすべきと主張し、意見がまとまっていません。

最終日の18日も結論は出ず、首脳会議は予定していた期間を延長し、19日も行われることになりました。EUのミシェル大統領は新たな提案を行うとみられていますが、合意に至るかは不透明な状況です。