慰安婦象徴の少女像“合法化”韓国・釜山
韓国・釜山の日本総領事館前に設置されている慰安婦を象徴する少女像について、地元自治体が設置を事実上、合法化しました。日本側は撤回を求めましたが、受け入れられていません。
釜山の東区によりますと、市民団体が申請していた日本総領事館前の慰安婦少女像について、今月4日、道路占用許可が出され、事実上、合法化されました。
これについて丸山総領事は、地元政府に対し、「ウィーン条約に反するもので、日韓関係を著しく損なう」などと許可の取り消しを求めましたが、地元政府は応じない姿勢を示したということです。
この像をめぐっては、革新系与党が多数を占める釜山市議会が、道路の占用料金を免除する条例を可決するなど、設置の合法化を進めていました。
韓国外務省は11日、「外国公館の保護と関連した国際儀礼を考慮すべき」などとコメントしたものの、積極的に介入する姿勢は見せていません。
2016年にこの像が設置されたときには、日本政府が駐韓大使や総領事を一時帰国させるなど強い対抗措置を取っていて、再び日韓関係の火種になる可能性が出ています。