バングラデシュ首相が辞任、国外へ逃亡 軍司令官、暫定政権樹立の見通し
反政府デモが激化していたバングラデシュで5日、ハシナ首相が辞任し、国外へ逃亡しました。軍司令官は暫定政権が樹立されるとの見通しを示しています。
デモ隊が首相公邸に突入した際の映像です。調度品などを持ち出す人もいます。
バングラデシュでは先月以降、公務員の採用特別枠に反発する学生らの抗議デモが激化し、その後、ハシナ首相の退陣を求めるデモに発展しました。
警官隊との衝突でこれまでに200人以上が死亡し、外出禁止令が発令される緊迫した事態となっていました。
ロイター通信によりますと、ハシナ首相は5日、辞任し、ヘリコプターで隣国インドへ逃亡したということです。
現地からの映像では、ハシナ首相の父で、「建国の父」と呼ばれる初代大統領の像を壊そうとする人の姿も確認できます。
軍の司令官は国民に向けて会見し、暫定政権が樹立されるとの見通しを示しました。