チェルノブイリ原発、放射線管理を安全に行える状態にない~IAEA
ロシア軍が占拠しているウクライナのチェルノブイリ原発について、IAEA=国際原子力機関は依然として電力の供給ができず、放射線管理を安全に行える状態にないとの見解を示しました。
チェルノブイリ原発は、ロシア軍に占拠されたあと、9日に送電網が遮断され外部から電気が供給できなくなっています。
IAEAは、放射線の測定や建屋の換気などのシステムが作動せず、放射線管理が安全に行えない中で缶詰状態のスタッフの体力が消耗していると指摘しています。また、原発内部からの唯一の通信手段だった電子メールが使えなくなったということです。
ロシアのエネルギー当局は10日、電力の供給がベラルーシから行えるようになったと発表しましたが、IAEAは実際に電力が復旧したかは確認できていないということです。