エリザベス女王死去で関係改善は?“不仲説”ウィリアム新皇太子とヘンリー王子が2年ぶりに…
イギリスでは、エリザベス女王と最後の別れをしようと、市民らの弔問が続いています。棺の移動の際には“不仲説”も伝えられていたウィリアム新皇太子とヘンリー王子が並んで歩く姿も見られました。
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日本時間15日未明のイギリス・ロンドン。絶えることのない弔問の列には、あふれる思いをこらえきれない人々の姿がありました。今月8日、96歳で亡くなったエリザベス女王の棺は14日、国葬が行われるウェストミンスター寺院近くのホールに移されました。
エリザベス女王の棺は14日、生前の住まいだったイギリス・ロンドンのバッキンガム宮殿を出発しました。沿道には大勢の市民が詰めかけ、棺の後ろには息子のチャールズ新国王ら軍服をまとったロイヤルファミリーが続きました。“不仲説”の伝えられるウィリアム新皇太子とヘンリー王子の兄弟は並んで歩いていましたが、ヘンリー王子は、通常、王族が着るはずの軍服を着ておらず、スーツ姿でした。
その様子は、沿道の市民のカメラにも捉えられていました。
市民
「彼らが再会するのを見るのは、うれしいです。彼らは兄弟ですから」
市民
「いろいろ推測されているが、本当のことを知るのは兄弟だけだから。一緒にいるのを見られたらうれしい」
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2020年3月に王室を事実上離脱したエリザベス女王の孫、ヘンリー王子夫妻は、「王室内での不当な扱い」を告白しました。
これに対し、エリザベス女王は――
エリザベス女王(当時93)
「ヘンリーとメーガンがどれほど困難な数年間を送ってきたかを知り、家族全員が悲しんでいる」
完全な和解には至らぬまま、エリザベス女王は生涯を閉じることになりました。女王が亡くなった翌日、チャールズ新国王はヘンリー夫妻について「海外で人生を歩み続けるヘンリーとメーガンに、私の愛を伝えたいと思う」と言及していました。
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エリザベス女王の死が、家族の関係改善につながっていくのでしょうか。
11日付の英テレグラフ紙は「ヘンリー夫妻へのウィリアム新皇太子の対応について、 『期間限定』という言葉が宮殿内でささやかれている」と報じ、11日付の英ミラー紙は「ウィリアム新皇太子は弟に仲直りの申し出をしたが、それは和解を意味するものではない」と報じるなど、イギリスメディアは、“和解までの道のりは遠い”と評価しています。