女王の棺 ウェストミンスターホールに 葬列厳かに ≪現地中継≫
ロンドンのバッキンガム宮殿に安置されていたエリザベス女王の棺(ひつぎ)は、日本時間14日午後10時20分ごろ宮殿を出発し、葬列はロンドンの中心部を厳かに進みました。ロンドンから宮前記者が中継で伝えます。
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日本時間午後10時20分ごろにバッキンガム宮殿を出発した女王の棺は、午後11時すぎにウェストミンスターホールに到着しました。これからイングランド国教会の大主教による追悼行事が行われる予定です。
女王の棺には、王室の旗「ロイヤル・スタンダード」がかけられ、その上には国王の冠と、女王が好きだった花で編まれた花輪が置かれていました。
また、ビッグベンの鐘が鳴り響くなか、棺の後ろをチャールズ新国王とウィリアム皇太子、ヘンリー王子らが歩く姿も確認できました。
沿道には多くの市民が詰め掛け、携帯電話で撮影するなどしていました。
この後、追悼行事が終わった後は、現地時間の午後5時から、一般市民が対面し女王に別れを告げる機会が設けられます。できるだけ多くの人が弔問できるように、国葬当日の19日午前6時半まで、24時間態勢で受け付けられます。
地元メディアは、直接棺に対面する人のほか、バッキンガム宮殿などに献花をするなど、女王の追悼のためロンドンを訪れる人は、国葬までにおよそ300万人に達すると報じています。