「安心できる場を…」ウクライナ避難民“自宅”で受け入れ きっかけは「マッチングサイト」
5日、羽田空港に到着したのは、政府専用機で避難してきた20人のウクライナ人たちです。日本に身寄りがない人もいる中、アメリカの学生らが立ち上げた、避難者とのマッチングサイトに登録し、避難者を自宅で受け入れることを決めた人もいます。
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5日、政府専用機で日本に降り立ったのは、ウクライナから避難してきた20人です。中には子どもの姿もありました。20人のうちの1人は、1週間ほど前にウクライナ・首都キーウ(キエフ)から避難したオリガさん(34)。ポーランドで政府専用機の話を聞き、日本行きを決めたといいます。
政府専用機で日本に避難したルバン・オリガさん(34)
「(避難する)電車に乗り込むときも空襲警報が鳴っていました。幸い何も攻撃に遭わずに着いたんですが、その次の電車が攻撃を受けました」
「剣道の先生のおかげで日本が好きになりました。(日本が)第2のふるさとになると期待しています」
支援者の紹介で、福島県に一軒家を借りて住むことになったオリガさん。
オリガさん
「もちろん、言葉(日本語)を学ばなければなりません」
やはり気がかりなのは、ウクライナに残る家族。不足している薬を送るなど、できるサポートを考えているということです。
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東京・八王子市に住む松宮さんは、避難者を自宅で受け入れることを決めました。
避難者に部屋を提供予定の松宮慶子さん
「こちらのお部屋を使っていただこうと考えています」
そのきっかけとなったのが…
松宮さん
「『ウクライナ テイク シェルター』という最近立ち上がったサイト」
アメリカの学生らが開発した、避難する人と受け入れ先を結び付けるマッチングサイトでした。登録して1週間もたたないうちに、早速、問い合わせが来たといいます。
ウクライナ・オデーサ(オデッサ)から避難し、今はフランスに滞在しているという女性からのメールには、「(フランスでは)仕事がありません。日本で住居と仕事を見つけるのは現実的でしょうか」と連絡がありました。
松宮さんは大使館に連絡するなど、受け入れに向け調整を続けているといいます。
松宮さん
「とにかく安心できる場を提供すること(が必要)だと思う。どんどん力になっていきたいなと」
一方で、政府専用機で来日した人のうち、4人は身寄りがありません。3日間の待機を経て、政府が用意したホテルに入りますが、今後の生活支援については、自治体や企業に引き継がれる見通しです。
(4月5日放送『news zero』より)