韓国外務省“GSOMIAいつでも終了を”
日本と韓国の関係が悪化する中で去年11月にいったん失効が回避された、軍事機密を共有するための協定=GSOMIAについて、韓国外務省は20日、「いつでも終了させられる」との立場を強調しました。
日韓のGSOMIAは、どちらかが破棄を通告しない限り、1年ごとに自動延長される協定で、今月24日に通告期限を迎えます。
韓国政府は去年、日本の輸出管理強化に対抗して協定の破棄を通告したものの、11月の失効間際になって、通告の効力を停止すると発表し、失効は回避されました。
これについて、韓国外務省は20日の会見で、「韓国政府は、いつでもGSOMIAを終了させられる権利を持っている」として、通告期限にしばられることなく、韓国側の決定次第で協定を破棄できるとの立場を強調しました。
輸出管理強化の撤回に向け進展がないことから、日本政府を改めてけん制する狙いがあります。
ただ、GSOMIAの破棄を強行すれば、日米韓の安全保障協力を重視するアメリカの強い反発は避けられないため、韓国政府が実際に破棄を決断するのは難しいとの見方もあります。