メラニア夫人「夫は真の改革者」共和党大会
アメリカ大統領選に向けた与党・共和党の全国大会に、トランプ大統領の妻・メラニア夫人が演説に登場しました。
メラニア夫人が演説を行ったのはホワイトハウスで、党のイベントの演説に政府の施設を利用することには、批判の声もあがっています。
中央ヨーロッパのスロベニア出身で元モデルのメラニア夫人は、ホワイトハウスの渡り廊下をゆっくりと歩きながら、庭に設けられた演説の舞台に登場しました。その様子をトランプ大統領は最前列で見守りました。
メラニア夫人「私が初めて会ったその日から、トランプ氏は真の改革者だった」「彼の心にはアメリカがある」
メラニア夫人は、「夫はメディアなどから攻撃を受けているが、戦いはやめない」と訴えました。
メラニア夫人「夫は一生懸命頑張っている。メディアや野党から前代未聞の攻撃を受けているが、彼はあきらめない」
メラニア夫人が演説を終えると、大統領は満足そうな表情で夫人に近寄りエスコート。本人は何も語らず、建物に入りました。
一方、共和党大会には、トランプ政権きっての対中強硬派・ポンペオ国務長官も、収録した演説で登場しました。
ポンペオ国務長官「中国が『中国ウイルス』を隠ぺいし、アメリカと世界に死と経済崩壊をまん延させたことについて、大統領は中国に責任を負わせる」「彼はこの裁きが完了するまで休むことはない」
また、北朝鮮についても「大統領は緊張を緩和し、北朝鮮の指導者を交渉の席につかせた」と外交成果を強調しました。現職の国務長官が、特定の党の候補の応援演説を行ったことにも、メラニア夫人によるホワイトハウスの利用と同様、批判が出ています。
有力紙「ニューヨークタイムズ」は、「政治活動と国の統治の境界線を曖昧にしている」と論評しています。