金総書記とプーチン大統領の会談始まる ロシア・ボストーチヌイ宇宙基地で
ロシアメディアによりますと、ロシアを公式訪問している北朝鮮の金正恩総書記とプーチン大統領との会談が、アムール州にあるボストーチヌイ宇宙基地で始まりました。ウラジオストクから中継です。
2人はおよそ1時間半前に対面しました。プーチン大統領は金総書記を笑顔で出迎え、列車での長旅をねぎらいました。
プーチン大統領「こんにちは。旅はどうでしたか?」
金正恩総書記「お忙しい中、招待いただき、また温かく迎えていただきありがとうございます」
プーチン大統領と金総書記の会談は2019年以来、2回目となります。ロシア大統領府によりますと、金総書記は、ロシア国営宇宙開発企業の代表らから説明を受けながら、ロケットの組み立てと試験棟を視察しました。
金総書記は「発射台から発射できる最も大きいロケットの発射推進力がどれくらいか?」などと質問し、その性能に関心を示していました。
首脳会談では金総書記がロシア側に武器や弾薬を提供すること、一方の北朝鮮側は、ミサイルに転用可能なロケットの技術と食料の提供などについて話しあうものとみられます。
北朝鮮の国営朝鮮中央通信が公開した代表団の写真には、チェ・ソニ外相のほか、北朝鮮軍の幹部ら軍関係者も写っていました。
今回、北朝鮮がロシアへの武器供与を約束し、ロシアがロケット発射技術を提供すれば、日本を含む国際社会の安全保障に対する脅威が増すことになります。