中国が武漢公開 感染封じ込めアピールも…
新型コロナウイルスが最初に拡大した中国・武漢の今の様子を当局が海外メディアに公開し、感染封じ込めをアピールしました。
武漢市では、新規の感染者が5月半ばから確認されておらず、代表的な観光地・黄鶴楼にも観光客の姿が戻っています。
中国当局が私たちに公開した場所の1つが、7か月ぶりに再開した小学校です。授業を受ける子どもたちは、マスクをしていません。感染は収束したという自信が感じられます。
続いて公開されたのは、当時、重症患者の治療拠点だった病院です。3月末に入院患者はゼロになり、今は通常の病院に戻っていました。
副院長は「世界の感染状況をみると、武漢で生活している人はみんな幸せだ」と強調しました。
さらに、最近改修工事を終え、非常に衛生的になった市場も公開。中国当局としては、今回の取材を通じて“感染の発生地”という武漢のイメージを払拭し、感染封じ込めをアピールする狙いがあるとみられます。
その一方で、感染源の1つとされるあの海鮮市場を訪れると─。
警備員「撮るな! 撮るな! カメラをしまえ!」
警戒が続いていました。中国にとって撮影させたくない部分には今も徹底した情報統制が続いています。