新型コロナウイルスの感染が再拡大しているヨーロッパ各国で、再び移動制限を導入する動きが広がっています。

ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）は、人が自由に移動できることを基本理念とし、感染対策として加盟各国で導入されていた移動制限を６月中旬に解除しました。

しかし、ＮＮＮの調べによりますと、現在、オランダやベルギー、フィンランドなどが、感染者の多いＥＵ加盟国からの渡航者に対し、自主隔離を求めているほか、ギリシャやイタリアへの入国には、事前にＰＣＲ検査を受け、感染していないことを示す証明書の提出が求められています。また、ハンガリーは、今月から外国人の入国を原則、禁止しました。

一方、ＥＵの執行機関であるヨーロッパ委員会は、国ごとに移動制限の導入が復活している状況を受けて、検査や自主隔離を義務付ける基準をＥＵ全体で統一することを提案し、混乱の解消を図りたいとしています。