韓国「光復節」尹大統領、日韓関係の重要性を改めて強調
韓国は15日、日本の植民地支配からの解放を祝う「光復節」を迎え、尹錫悦大統領は演説で、改めて日韓関係の重要性を強調しました。
尹大統領は日韓関係について、これまで主張してきた通り、未来志向的に解決する考えを示しましたが、具体的な解決策の提案はありませんでした。
尹大統領「韓日関係が普遍的価値を基盤に両国の未来と時代の使命に向かって進む時、歴史問題も適切に解決することができる」
尹大統領は日本について、「自由を威嚇する挑戦に対抗し、力をあわせて進むべき隣国」と表現し、歴史問題の解決を訴えた上で、「両国政府と国民が互いに尊重すべきだ」と述べました。
ただ、日韓の最大の懸案となっているいわゆる元徴用工をめぐる問題には具体的に言及しませんでした。早ければ今週中にも日本企業に対する資産の売却命令が確定する可能性もある中、解決策は固まっておらず、韓国側の苦しい状況が浮き彫りとなっています。
一方、北朝鮮に対しては「非核化に切り替えれば、その段階にあわせ、経済と生活を画期的に改善できる大胆な構想を提案する」と呼びかけました。具体的には大規模な食糧供給やインフラ、農業、医療などさまざまな分野で支援を行うとして、核開発を中断するよう求めました。