JPモルガンなど複数金融機関でマネロンか
複数の世界的な金融機関が20年近く犯罪者やテロリストによる資金洗浄=いわゆるマネーロンダリングなどに利用されていた疑いが浮上しました。
世界各国のジャーナリストで作る「ICIJ」は20日、アメリカの「JPモルガン・チェース」や「ドイツ銀行」などの金融機関が、マネーロンダリングなど犯罪に関わる取引に利用されていたとする報告書を公表しました。
金融機関がアメリカの規制当局に提出した資料を調べたところ、分かったということです。
1999年から2017年にかけて行われた疑わしい取引の総額は、2兆ドル、日本円にしておよそ209兆円に上り、日本の「ゆうちょ銀行」の取引も含まれていました。
報告書ではすべてが犯罪行為にあたるわけではないとしていますが、規制当局が警告した後も犯罪組織と取引したケースがあったとしています。
これを受け、21日のニューヨーク株式市場では金融関連株が売られ、ダウ平均の下げ幅は一時900ドルを超えました。