ヒズボラの報復攻撃に備えるイスラエル北部の都市は
イランとレバノンの武装組織ヒズボラはイスラエルへの報復攻撃を宣言しています。
攻撃に備えるイスラエル北部の都市を取材しました。
私たちが向かったのは、レバノンとの国境から30キロほどに位置する北部の都市ハイファ。
ハイファにはイスラエル最大の港があり、工業の重要な拠点であることから、報復攻撃の標的となるのではないかとも指摘されています。
現地当局は、大規模な攻撃があっても対応できるよう地下シェルターに司令室などを作っていて、報復攻撃に対処する計画を策定しています。
ハイファ市の広報担当者
「全ての準備が整っていて、どのような状況でも対処できるようになっている」
さらに報復攻撃への備えとして進められているのは…
「ハイファ最大の病院では、地下駐車場をシェルターにして病床を準備していて、2000人以上を治療することが可能になっています」
こちらの病院では、地下駐車場を改造したシェルターに2000以上のベッドや、手術室を完備。子ども向けのスペースやトイレなども用意して、攻撃が長く続いた場合でも対応できるようにしています。
病院の担当者
「最も重要なことは、全ての人が安全であることと、どのような状況でも医療を提供できることだ」
ヒズボラ側が、「報復のタイミングが不透明なことも罰の一部だ」として、揺さぶりをかける中、報復に対する準備が着々と進められています。