インドネシア“密造酒”拡大 日本人死亡も
インドネシアで、非正規のアルコール飲料が横行。現地の日本人がそれを飲んだことが原因とみられる中毒症状で死亡する事案も発生しています。
先月、警察が密造酒の製造現場を捜索した映像。部屋には雑然と段ボール箱が積まれ、中には酒とみられるボトルが。
地元メディアによりますと、この現場では、水とアルコールに本物の酒を少量混ぜて製造。このほかにも、密造現場は頻繁に摘発されているといいます。
インドネシアでは以前から、非正規のアルコール飲料が横行。現地の日本人がそれを飲んだことが原因とみられる中毒症状で死亡する事案まで発生しているのです。
そのため、インドネシアの日本大使館が現地の日本人に向け注意喚起を発表。
―在インドネシア日本大使館:いかなる場合でも「密造酒」や「闇酒」とよばれる非正規のアルコール飲料の購入及び摂取は、絶対におやめください
なぜ、密造酒が出回っているのでしょうか?
―密造の容疑者:多くのバーなどのオーナーは、高価な本物の酒より安い密造酒を求めている
インドネシア人の多くはイスラム教徒。イスラム教徒は一般的に酒を飲むことは禁じられているものの、インドネシアの大都市では酒の販売が法律で認められていて、飲んでいる人もいるとみられます。
ただ、酒には高い税金が課されて高額なため、低所得層の人々が安い密造酒を求めているのです。
日本大使館は、非正規のルートで入手したアルコールを絶対に飲まないよう呼びかけています。