ノーベル生理学・医学賞 米・英研究者3人
今年のノーベル生理学・医学賞の受賞者が発表され、慢性C型肝炎の原因を解明したアメリカとイギリスの研究者3人の受賞が決まりました。日本の受賞はなりませんでした。
受賞が決まったのは、アメリカ国立衛生研究所のハーベイ・オルター氏(Harvey Alter)、ニューヨークにあるロックフェラー大学のチャールズ・ライス氏(Charles Rice)、カナダのアルバーター大学のマイケル・ホートン氏(Michael Houghton)ら3人です。
選考に当たったスウェーデンのカロリンスカ研究所は受賞理由について、それまで判明していなかった慢性C型肝炎の原因を解明し、血液検査と新しい治療薬の開発に道を開くことで、数百万人の命を救うことにつながったとしています。
それまでA型肝炎とB型肝炎の治療は進んでいたものの、これらに当てはまらない「C型」が存在することをつきとめ、原因となるウイルスを特定したということです。
授賞式は今年12月に予定されていますが、新型コロナウイルスの影響でテレビ中継方式で行われ、受賞者は直接出席せずにメダルや賞状をそれぞれの国などで受け取ります。