韓国 インフル予防接種後に死亡例…相次ぐ
韓国でインフルエンザワクチンの予防接種を受けたあと、死亡する例が相次いで確認され、政府はワクチンが直接の原因の可能性は低いとしていますが、混乱が広がっています。
韓国メディアによりますと、先週、インフルエンザワクチンの予防接種を受けた高校生が2日後に死亡するなど、高齢者を中心にあわせて32人の死亡が確認されています。
新型コロナウイルスとの同時流行に備え、韓国政府は今年、インフルエンザワクチンの無料接種の対象を全人口の4割近くに拡大していました。
使用されているのは、韓国メーカー5社が製造したワクチンですが、保健当局はワクチン自体が直接の死亡原因になった可能性は低いとして、予防接種を受けるべきとしています。
一方で、韓国の医師協会は、全国の医師に対し、23日から1週間、接種の中断を求めるとともに、政府に速やかな原因究明を求めました。インフルエンザの予防接種による死亡例は、去年まで年間2人程度で、接種を控える動きも出るなど混乱が広がっています。