アメリカのトランプ大統領は２６日、鉄鋼や石油産業が盛んな東部・ペンシルベニア州で演説し、「バイデン氏が壊滅的な不況に陥れる」と危機感をあおりながら、激しく攻撃しました。

トランプ大統領「バイデンの政策は経済的な死をもたらす」「彼は電力エネルギー不足を引き起こし、ペンシルベニアを壊滅的な不況に陥れる」

トランプ大統領は、バイデン氏がエネルギー供給を「石油から風力に切り替えようとしている」と訴え、「風が吹かなければ停電が発生して暖房は止まり、テレビは見られなくなる」などと危機感をあおりました。

また、中国が鉄鋼の価格を不当に安く設定しているとして、「私が２５％の対中関税をかけたことで、鉄鋼会社は再び活況になった」などとアピールしました。

トランプ大統領はこの日、ペンシルベニア州内３か所で演説を行っています。

一方、バイデン氏はこの日、同じペンシルベニア州で、自身の陣営スタッフらを激励に訪れました。その後、バイデン氏は、「私は石油産業を閉鎖に追い込んだりはしない」などと述べ、大統領の主張に反発しています。