トランプ氏vsバイデン氏 激しい論争に
11月のアメリカ大統領選に向け、トランプ大統領とバイデン氏のテレビ討論会が開かれました。選挙戦の行方を左右する初の直接対決です。
トランプ大統領の攻撃をバイデン氏がどうかわすかが注目されましたが、序盤から新型コロナウイルスへの対応をめぐって、激しいやりとりとなりました。
バイデン氏「トランプ大統領にはプランがない。何もしていない。彼(トランプ大統領)は2月の時点でどれだけ危険なのか知っていた。パニックを起こしたくないとして何もしなかった」
トランプ大統領「あなたの言うとおりにしていたら数百万人の国民が死亡しただろう」「あなたには私の仕事はできないだろう」
バイデン氏「私は仕事のやり方はわかっている」
バイデン氏は、トランプ大統領に対して、視線は合わせず、正面のカメラを見据えて語りかけたり、トランプ大統領の発言は、事実に基づかないとして、苦笑いする場面も数多く見られました。
一方、トランプ大統領は、バイデン氏の発言を何度も遮ったり、司会者にも激しく食い下がり、注意を受ける場面もありました。
司会者「大統領、あなたの陣営は2分以内に回答することに同意しているはずだ」「大統領、やめてください」「バイデン候補、どうぞ」
討論の終盤、今回幅広く導入される郵便投票に話題が及ぶと、バイデン氏は、カメラ目線で国民に対し、「あと4年、嘘につきあうのか」などと強く訴えました。
バイデン氏「国がどうなるのか決定するのは、あなた次第なのだ」「あと4年、変革するのか、ウソにつきあうのか」
トランプ大統領「これまで見たことのない不正になる。11月3日に誰が勝ったのか見るべきだ」
1時間半にわたった2人の討論は、終始かみ合うことなく終了し、地元メディアは、「トランプ大統領が舞台を荒らした」「討論をコントロールしたが、彼が勝ったわけではない」などと論評しています。