およそ１か月後に迫ったアメリカ大統領選挙に向け、トランプ大統領とバイデン氏の初めての直接対決となるテレビ討論会が始まりました。

討論会が始まって、数分が経過しました。まずはトランプ大統領が司会者からの質問に答える形で論戦をスタートさせています。

選挙戦が始まって以来、初めて顔を合わせた両候補ですが、トランプ大統領は堅い表情で、バイデン氏は笑顔で入場しました。新型コロナウイルス対策のため、慣例となっている握手はせず、指定の位置につきました。

論戦は休憩を挟まず、９０分間続きます。口火を切ったのはトランプ大統領で、まずは落ち着いた口ぶりで答えています。

今回の討論会では、頻繁に事実とは異なる内容を含んだ持論を展開するトランプ大統領に備え、有力メディアはのきなみ、同時進行で独自の「ファクトチェック」、発言内容の事実確認を行っています。

支持率で劣勢に立たされているトランプ大統領はバイデン氏の失言や言い間違いを誘い出そうと激しい個人攻撃をするとみられ、地元メディアによりますと、特にバイデン氏が感情的になりやすい家族にまつわる疑惑を持ち出し、揺さぶりをかける予定だということです。

対するバイデン氏は冷静さを失わず、また防戦一方にならずに新型ウイルスの対応などで大統領を攻めきれるかどうかが注目されます。