バイデン氏演説へ トランプ氏は“攻撃”
11月のアメリカ大統領選挙に向けた野党・民主党の党大会は最終日を迎え、まもなく大統領候補のバイデン氏による指名受諾演説が行われます。
バイデン氏はよく「癒やしの政治」を訴えています。分断されたアメリカ社会、コロナに疲れた国民の心に響く「癒やしの演説」ができるかどうか、その言葉が注目されます。
バイデン氏は地元の東部デラウェア州の会場で、ほぼ無観客の中、演説を行います。地元メディアは、バイデン氏が2週間以上前から会場の下見や、演説の練習を行い、入念に準備を続けてきた、と伝えています。
一方、トランプ大統領は、この演説にぶつけるかたちで、日本時間21日、バイデン氏の生まれ故郷、ペンシルベニア州スクラントン近郊に入りました。
空港では集まった人たちに自ら近寄ったり、地元で人気のピザのお店をサプライズで訪問したりするなど、選挙戦を意識したパフォーマンスも見せました。地元出身のバイデン氏に対し、ライバル心をむき出しにしています。
トランプ大統領「バイデンはこのスクラントンで生まれたと強調するだろうが、約70年前に引っ越した。彼はペンシルベニアを見捨てスクラントンを見捨てたのだ」
トランプ大統領はバイデン氏に対し、なりふり構わぬ攻撃を繰り返しています。
こうした相手を前に、「熱」に欠けるとも言われる77歳の老練な政治家がどんな言葉で国民に語りかけるのか。バイデン氏の指名受諾演説はまもなく、日本時間の21日午前11時すぎから行われます。