独“第2波”規制強化へ 宿泊伴う旅行禁止
ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染第2波が広がる中、ドイツでは、来月から宿泊を伴う旅行の禁止など感染対策が強化されることになりました。
ドイツ政府が28日に発表した新たな対策では、劇場などの娯楽やスポーツ関連の施設などは閉鎖され、飲食店は持ち帰りやデリバリーのみとなります。ホテルなどの宿泊施設は営業を続けられますが、出張などビジネス客に限られ、国内旅行を目的とした宿泊は禁止されます。
一方で、商店の営業は可能で、幼稚園や学校も閉鎖しないということです。
対策は来月2日から1か月限定で行われます。
ドイツでは今月に入り新型ウイルスの感染が急拡大し、28日には一日あたりの新規感染者数が1万5000人近くにのぼっています。このまま感染が広がり続ければ数週間で医療体制が限界に達するとされていますが、規制に反対するデモも起きています。
政府としては、社会や経済への影響に配慮して一定程度の活動を認めつつ規制を強化した形です。メルケル首相は「今、行動すべき」と述べ国民に理解と協力を求めました。