仏テロ 教会に居合わせた被害者ら狙ったか
フランス南部の都市・ニースの教会で29日、男が刃物で3人を殺害したテロ事件で、捜査当局は、容疑者の男が教会に居合わせた被害者らを狙ったとみて調べています。
事件は29日、ニース中心部にある教会で起き、死亡した3人のうち、60歳の女性は首を切断された状態で教会の入り口付近に倒れていたということです。他の2人も喉を切られるなどして死亡しました。
一方、身柄を拘束された容疑者は、今月、イタリアの島などを経由して入国したばかりのチュニジア人の男で、教会に到着後およそ30分の間に被害者らを刃物で次々と襲ったということです。
現場からは、犯行に使われた刃渡り17センチの刃物など3本のほか、イスラム教の聖典コーランなどが発見されました。
テロに対応する検察当局は、亡くなった男女3人について、男が犯行に及んだ時間帯に教会に居合わせたことからテロの標的として狙われたとみて調べています。