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天安門事件追悼…香港“自由”象徴モニュメント 警察が押収

2023年5月6日 15:53
天安門事件追悼…香港“自由”象徴モニュメント 警察が押収
2021年

天安門事件の犠牲者を追悼するモニュメントが、「政権転覆扇動罪」の証拠品として、香港警察に押収されたことがわかりました。

香港メディアによりますと、5日、押収されたのは、1989年に中国の民主化運動が武力で鎮圧された「天安門事件」の犠牲者を追悼するモニュメント、「国恥の柱」です。香港警察は、香港国家安全維持法で禁じている、「政権の転覆を扇動した罪」の証拠品にあたるとしています。

「国恥の柱」は、香港の民主化運動を象徴し、香港大学のキャンパス内に設置されていましたが、2021年、大学側が老朽化やリスクを理由に撤去し、大学が所有する敷地で保管されていました。

香港では毎年6月4日に、開催されていた天安門事件の大規模な追悼集会が、当局による締め付けが強まる中、3回連続で行われておらず、モニュメントの押収も、民主化運動を排除する狙いがあるとみられています。