圧力か? 香港“天安門モニュメント”撤去
香港大学のキャンパスに置かれていた天安門事件の犠牲者を追悼するモニュメントが撤去されました。当局の圧力が原因とみられています。
香港大学のキャンパスには、1989年に中国の民主化運動が武力で鎮圧された天安門事件の犠牲者を追悼するモニュメント「国恥の柱」が設置されていました。
香港の“自由”を象徴するものの1つでしたが、22日夜から23日朝にかけて、大学側がモニュメントを解体し、キャンパスから撤去しました。香港大学は「老朽化してるほか、リスクを考慮し大学全体の利益のために撤去した」とコメントしています。
香港では今年、天安門事件の追悼集会を毎年開催してきた民主派団体のメンバーが香港国家安全維持法違反の疑いで逮捕されたほか、事件を伝える記念館も閉鎖に追い込まれました。
天安門事件の記憶を次世代に伝える活動に対し、当局は徹底して締め付けを強めています。