香港議会選挙“民主派ゼロ”親中派が圧勝へ
香港では19日、議会選挙の投票が行われています。選挙制度の変更で民主派の候補が排除され、親中派の圧勝が確実な情勢となっています。
投票は日本時間午前9時半から始まりました。市民の関心は低く、投票率は過去最低との予測もあります。
中国政府が主導して導入した「新たな選挙制度」で、立候補には親中派10人の推薦のほか、中国政府に忠誠を誓う“愛国者”と認められる必要があり、政府に批判的な「民主派政党」の候補者はゼロとなっています。
しかし、そんな中“民主派”を自称する数人だけが立候補を認められています。
“民主派”を自称・劉卓裕候補「市民は失望している。だが何もせず、全ての議席を親中派に渡すわけにはいかない」
無所属で“民主派”を名乗る劉卓裕候補ですが、立候補のために親中派の推薦を得ていて、市民の目は冷ややかです。
香港市民「彼は本当の民主派ではない」「投票する意味がない、投票したい候補者がいない」
香港当局は、“自称・民主派”の立候補をごく少数、認めることで選挙の正当性をアピールする狙いがあるとみられます。開票は19日夜行われますが親中派の圧勝が確実な情勢となっています。