香港“新制度”選挙 民主派の委員ゼロに
香港で中国に批判的な民主派の排除を可能にした新たな選挙制度のもと、行政長官などを選ぶ選挙委員の選挙が行われ、民主派の委員は1人もいなくなりました。
香港では19日、政府トップの行政長官や立法会議員を選ぶ権利を持つ「選挙委員」の選挙が行われました。
地元メディアによりますと、開票の結果、前回の選挙で3割を占めていた民主派の委員はゼロになり、親中派が圧倒的多数を占めることになりました。
今回の選挙は、「愛国者による香港統治」を掲げて、新たな選挙制度が導入されてから初めての選挙で、候補者が“愛国者”かどうかの事前審査が行われ、中国に批判的な民主派は立候補の時点で、ほぼ排除されていました。
12月に行われる香港議会・立法会の議員選挙では、90議席のうち40議席は選挙委員が選出することになっていて、立法会でも民主派の排除が進むことになります。