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香港「忠誠がない」と民主派議員の資格剥奪

2021年8月27日 20:37

香港政府は26日、「政府への忠誠がない」ことなどを理由に民主派議員の議員資格を剥奪しました。これで香港議会の議員はほぼ全員が親中派となります。

香港政府の「資格審査委員会」は26日、民主派寄りの立法会議員鄭松泰氏の議員資格を剥奪したと発表しました。「香港基本法を擁護し、香港政府に忠誠を誓う」という条件に合致しなかったと理由を説明しています。

資格審査委員会は、中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)の決定を受けて今年5月に設置された機関で、香港で行う選挙の立候補者が“愛国者”かどうかを審査しています。

香港では来月、行政長官を選ぶ「選挙委員の選挙」が予定されていて、現職議員の鄭氏は、この選挙に立候補さえすれば自動的に選挙委員に選ばれる規定になっていました。資格審査委員会は、これを阻止する狙いがあったとみられます。

資格審査委員会によって議員資格が剥奪されたのは初めてです。

香港の民主派議員は資格剥奪や辞職によって激減していて、立法会議員のほぼ全員が親中派となります。

画像:議員資格を剥奪された鄭松泰氏(26日、香港) 香江望神州より

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