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香港“新制度”選挙 親中派が圧倒の見通し

2021年9月20日 12:17

香港で中国に批判的な民主派の排除を可能にした新たな選挙制度のもと、行政長官などを選ぶ選挙委員の選挙が行われ、親中派が圧倒的多数を占める見通しです。

香港で行われたのは政府トップの行政長官や立法会議員を選ぶ権利を持つ「選挙委員」の選挙です。「愛国者による香港統治」を掲げて新たな選挙制度が導入されてから初めての選挙で、候補者が“愛国者”かどうかの事前審査が行われ、中国に批判的な民主派はほとんど立候補できませんでした。

定数1500のうち複数の候補者から投票で選出される委員は364人にとどまっていて、親中派が圧倒的多数を占めることが確実な情勢です。

林鄭月娥行政長官は、「愛国者による統治を実現する象徴的な選挙だ」とコメントしています。