香港の議員選挙 立候補者の大半が親中派に
香港の立法会議員選挙の立候補が締め切られ、大半を親中派が占める結果となりました。選挙制度の変更によって民主派が排除された形です。
立候補を届け出たのは154人で、前回選挙の289人から大幅に減少しました。
香港メディアによりますと、その内訳として親中派が大部分を占め、民主派はほぼゼロに。積極的に立場を表明していない中間派と呼ばれる人が十数人となっています。
今年5月に「愛国者による香港統治」を掲げて中国政府主導で選挙制度が変更されていて、資格審査委員会が今後候補者を審査し「愛国的ではない」と判断すれば失格にすることが可能です。このため、民主派政党は今回、候補者の擁立を断念しています。
また、選挙制度の変更によって、定数90のうち一般市民が直接、投票で選ぶことができる議席は20にとどまっていて、香港市民の選挙への関心は低下しています。