「結果判明まで時間かかる」ペンシルベニア
アメリカ大統領選挙の開票が続く中、注目はペンシルベニア州です。バイデン候補がここを取れば獲得選挙人が勝利に必要な過半数に達するため、トランプ陣営が徹底抗戦を繰り広げています。
ペンシルベニア州の最大都市・フィラデルフィアの開票所前では、トランプ大統領に対する抗議活動が続いています。郵便投票の集計を認めない姿勢を示している大統領に対し、「すべての票を数えるべきだ」と強く訴えています。
そして、このグループとトランプ大統領の支持者が衝突する懸念もあることから、開票所の前では多くの警察官が警備にあたっています。
ペンシルベニア州では開票が進むにつれ、トランプ大統領にバイデン候補が差を縮め、アメリカ主要メディアの共同調査では現在、その差はわずか0.7ポイントです。
こうした中、トランプ陣営は、郵便投票で不正が起きていると主張し、開票作業を近くで監視することを強く求めています。
トランプ陣営の弁護団「1票でも違法な票が集計されれば、ペンシルベニアの合法な票が無駄になってしまう」
この監視をめぐる要求から混乱が生じ、集計作業が一時ストップする事態も起きています。
抗議活動の参加者「投票への強い意志を持つ人の票は、何が起きようとも数えられるべき。そして、正確な結果を得るのです」
一方、まだ集計されていない票は約25万票あり、州務長官は会見で、「結果判明までにはまだ時間がかかるだろう」としています。