中国 海警局の草案発表“武器使用”も明記
中国政府は、海上で警備にあたる海警局の権限を定めた法律の草案を発表しました。国家の主権が侵害されるなどした場合に、武器の使用を認めることが明記されています。
中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)は4日、海上警備にあたる海警局の権限を定めた「海警法」の草案を発表しました。そのなかで海警局の職責について「重要な島および排他的経済水域と大陸棚の人工島や施設の安全を守る」などと明記。
その上で、国家の主権が不法に侵害されるなどした場合には「武器の使用を含む必要な措置を講じて阻止することができる」と一定の条件のもとで武器の使用を認めることが記されています。
中国は沖縄県の尖閣諸島の領有権を主張し、日本の領海への侵入を繰り返すなど、海洋進出の動きを強めています。
法律の整備が進めばさらに活動が活発化する恐れもあり、尖閣諸島周辺で漁をする漁船などへの影響が懸念されます。