韓国検察トップ職務停止 裁判所が効力停止
韓国の法相が検察トップである検事総長の職務停止を命じた問題で、1日、裁判所は命令の効力停止を求めた検事総長側の訴えを認めました。政権と検察の対立は収拾がつかない事態に陥っています。
この問題は先週、韓国の秋美愛法相が、対立する尹錫悦検事総長の職務を停止する命令を出し、尹総長側が命令の効力停止を求めていたものです。
これについて、1日、ソウルの行政裁判所は訴えを認め、尹総長は夕方、暫定的に職務に復帰しました。
尹総長「憲法精神と法治主義を守るために最善を尽くすことをお約束します」
一方、秋法相側は裁判所の判断に、「理解しがたい」との反応を示したと地元メディアは伝えています。
秋法相側は2日、尹総長の懲戒を決める委員会を開く予定でしたが、委員長を務める予定だった法務次官が反発し、突如、辞意を表明しました。このため、委員会は4日に延期されることになり、政権と検察の対立は深まっていて、収拾のめどは立っていません。