英政府“変異種”従来より伝染性強い可能性
イギリスの首都ロンドンで変異した新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、厳しい外出制限が始まったことを受け、ヨーロッパ各国では、イギリスとの往来を一時停止するなど影響が広がっています。
クリスマス前最後の週末を迎えた首都ロンドンでは、20日から外出制限が始まったほか、ほとんどの商店の営業が禁止されたため、人通りはまばらです。またやむを得ない場合を除き、ロンドンから他の地域に移動することなども禁止されています。
変異ウイルスについてイギリス政府は、従来よりも伝染性が強い可能性があるものの、重症化やワクチンの効果に影響を与える証拠はないとしていますが、ハンコック保健相は20日、「感染拡大を制御できていない」と述べました。
こうした中、フランス、ベルギー、イタリアなどは、イギリスとの間で旅客機や列車の運行を一時停止すると発表しました。
また、イギリスの公共放送BBCは、WHO(=世界保健機関)がイギリスで広がっている変異ウイルスと同じ型のウイルスをオランダやデンマークなどでも確認したと報じています。