権利を制限する命令は「女性を守るもの」 タリバンの勧善懲悪省が主張
イスラム主義勢力、タリバンがアフガニスタンで再び実権を握ってから1年が過ぎました。女性の権利を制限する命令を出してきた勧善懲悪省の報道官は、命令は「女性を守るもの」だと主張しました。
反イスラム的な行動を取り締まるタリバンの勧善懲悪省は、女性に対し、目以外の顔を覆うことや1人での遠出を禁じる命令などを出しています。
勧善懲悪省の報道官はNNNの取材に対し、命令はイスラム法に基づき「女性を守るもの」だと主張しました。
タリバン・勧善懲悪省報道官「女性は近親者だけに姿を見せるべきであって、誰にでも姿を見せるべきではない」
旧タリバン政権下で勧善懲悪省は、公開処刑やむち打ちといった厳しい取り締まりを行ってきたとされていますが報道官は、否定しています。
タリバン・勧善懲悪省報道官「世界、特に西洋の国々は、勧善懲悪省が国民に対して、拷問、殴打、脅迫などを行っていると考えているかもしれないが、それは真実ではない」
しかし、極端なイスラム法の解釈による抑圧への懸念は強まっています。